次世代認知症薬 DCP-LA
アルツハイマー病の病因としてアミロイドβとタウタンパク質が知られています。
老化、炎症、ストレスによりグリコーゲン合成酵素キナーゼ3β (GSK-3β) が活性化され、タウタンパク質がリン酸化(リン酸化タウ)されます。
リン酸化タウは脳の有害ゴミとなって軽度認知障害(認知症予備軍)を引き起こします。
軽度認知障害の状態にアミロイドβが加わるとGSK-3βがさらに活性化されて、タウタンパク質のリン酸化が加速され、アルツハイマー型認知症に移行します。
したがって、GSK-3βはアルツハイマー病発症の最も重要な鍵をにぎっているといえます。
これまで、アミロイドβを除去するワクチンやアミロイドβの産生を抑える薬剤が世界中で精力的に開発されてきましたが、いずれも有効な効果は得られませんでした。 この事実は、アミロイドβだけを標的にした薬剤ではアルツハイマー型認知症を治せないということを意味しています。
アルツハイマー型認知症の理想的な治療薬は
① GSK-3β抑制作用
② シナプス活動(脳機能)改善作用
を持つことが必須条件です。
この2つの条件を満たしているのがDCP-LAです。
したがって、 DCP-LAは画期的な次世代アルツハイマー型認知症治療薬となり得ます。
※DCP-LAはリノール酸(オメガ6脂肪酸)誘導体です。
オメガ6脂肪酸の安定性が確保できればDCP-LAと同様の効果が期待できます。